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投資家必見!偉大なる投資の賢人たちから学ぶ相場格言

投資に関する格言は数多くありますが、今回は10人の賢人たちが残した相場格言をご紹介したいと思います。どの言葉も投資の哲学、リスク管理、長期的視野など、様々な側面から私たちに投資に関するヒントをくれると思います。

賢人たちが残した相場の格言!

今回取り上げる10人の賢人たちの言葉です。どれも相場の荒波を乗り越えてきた経験に裏打ちされた言葉でなるほどなぁと思わせてくれるものばかりです。

  • ウォーレン・バフェット - 「株式市場は、忍耐強くない人から忍耐強い人へお金を移動させる装置である。」
  • ベンジャミン・グラハム - 「投資とは、徹底的な分析により、主要なリスクを回避し、十分なリターンを保証することである。それ以外のものは、投機である。」
  • ピーター・リンチ - 「もしもあなたが株式を10年間持つ準備ができていないなら、10分間でも持つべきではない。」
  • ジョン・ボーグル - 「時間はあなたの友である。衝動はあなたの敵である。」
  • レイ・ダリオ - 「リスクを取らずにリターンを得ようとすることは、成功しようとせずに成功を望むことに似ている。」
  • ジョージ・ソロス - 「金融市場は常に不確実である。それを受け入れ、不確実性の中でどのように生きるかを学ぶべきだ。」
  • セス・クラーマン - 「価値投資は、安全域の原則に基づいている。つまり、十分な割引で買うことである。」
  • チャーリー・マンガー - 「全てを知る必要はない。避けるべき大きな間違いを避ければ、残りはうまくいく。」
  • フィリップ・フィッシャー - 「市場の変動を恐れるよりも、自分の投資判断の質を向上させることに集中すべきである。」
  • ジェームズ・シモンズ - 「最も成功したトレーダーは、自分たちのモデルを信じているが、それが間違っている可能性があることも知っている。」

こうした名言を放った賢人たちがどんな人物だったのか一人ひとりご紹介します。

ウォーレン・バフェットの投資の秘訣

「株式市場は、忍耐強くない人から忍耐強い人へお金を移動させる装置である。」

ウォーレン・バフェットは、世界で最も成功した投資家の一人です。投資をしない方でも彼の名前を聞いたことがある方は多いかと思います。ジョージ・ソロス、ジム・ロジャーズとともに世界三大投資家と呼ばれています。1930年生まれのアメリカ人で、ネブラスカ州オマハ出身。バフェットと言えばバークシャー・ハサウェイ社の会長兼CEOとしても有名ですね。彼の投資哲学と経営手腕によって、この会社は小さな繊維会社から、保険業をベースにした機関投資家として様々な業界に投資を行う世界最大の投資持株会社になりました。

バフェットは「オマハの賢人」とも称されていて、彼の投資戦略はバリュー投資に基づいています。これは、市場価格よりもはるかに低い価値で取引されていると彼が判断した企業に長期投資を行うというものです。彼は企業の基本的な価値を分析し、その企業が持つ内在価値に基づいて投資判断を行います。この「バリュー投資」を実践して莫大な富を築いた投資家として世界で最も有名な方ですね。

バフェットの成功は、彼の賢明な投資選択と、市場の短期的な変動に動じず、長期的な視点を持ち続ける能力によるものです。複雑な金融商品や過度の借入に頼ることなく、シンプルな原則に基づいて投資を行うことで巨万の富を築いたんですね。

彼はその投資戦略だけでなく慈善活動でも知られています。自身の巨額の富の大部分を慈善団体に寄付するという公約を行っていて、ビル&メリンダ・ゲイツ財団などへの寄付を通じて、世界中の教育、医療、貧困削減などの分野で大きな影響を与えています。

ベンジャミン・グレアムに学ぶ投資の本質

「投資とは、徹底的な分析により、主要なリスクを回避し、十分なリターンを保証することである。それ以外のものは、投機である。」

ベンジャミン・グレアム(1894-1976)は、「バリュー投資の父」と言われています。彼の投資哲学は、ウォーレン・バフェットを含む多くの成功した投資家に深い影響を与えていて、バフェットの育ての親としても有名です。ちなみに先ほどご紹介したウォーレン・バフェットはコロンビア大学でのグレアムの教え子の中で唯一A+をもらった生徒だそうです(笑)

グレアムは投資に対する科学的で厳格なアプローチを確立し、その方法論は現代の投資戦略の基礎を形成しています。

グレアムは、ロンドンで生まれ、若い頃にニューヨークに移住しました。コロンビア大学を卒業後、ウォールストリートでのキャリアをスタートさせ、その後、数十年にわたり投資の教育者、著述家、そして実践者として活躍しました。彼はコロンビアビジネススクールで教鞭を執り、多くの学生に影響を与えました。

グレアムが最もよく知られているのは、著書『賢明なる投資家』(原題: "Intelligent Investor")です。これらの書籍では、企業の基本的な価値に基づいて投資を行うこと、そして市場の感情に左右されずに、安全域(マージン・オブ・セーフティ)を考慮して投資することの重要性が説かれています。安全域というのは、投資対象の株式を、その内在価値よりも大幅に低い価格で購入することを指していて、そうすることで投資リスクを最小限に抑えることができるという考え方ですね。

グレアムの投資方法論は、企業の財務諸表を詳細に分析し、内在価値を定量的に評価することに重きを置いています。彼は投資を科学的なプロセスとみなし、感情的な決定や市場の予測に依存することを避けるべきだと主張しました。投資では感情を捨てろとは良く言われますね。

その生涯を通じて、グレアムは堅実な投資原則と倫理的な態度の模範を示し、投資の世界における思考と行動の基準を高めました。彼の教えは、今日でも多くの投資家にとって貴重なガイドとなっており、バリュー投資は今でも多くの投資家が実践している手法です。

ピーター・リンチの長期投資戦略

「もしもあなたが株式を10年間持つ準備ができていないなら、10分間でも持つべきではない。」

ピーター・リンチは、アメリカの投資家であり、1980年代から1990年初頭にかけてフィデリティ・マグネラン・ファンドのファンドマネージャーとしてその名を馳せました。リンチが1977年から1990年までの約13年間マグネラン・ファンドを管理していた期間、彼は平均で年率29.2%という驚異的なリターンを達成し、ファンドの資産を1800万ドルから140億ドル以上に成長させました。S&P500指数を一貫して二倍以上アウトパフォームしているわけで、この成績は、投資の世界において伝説的なものとされています。ほんと凄すぎ。

リンチの投資哲学は、一般的な投資家でも理解しやすい、シンプルで実践的なアプローチに基づいています。彼は、「自分が理解できるものに投資する」という原則を強調し、個人投資家が日常生活で遭遇する優れた投資機会を見逃さないよう促しました。リンチは、企業の財務状況、業界の位置づけ、成長の可能性を分析することの重要性を説き、これらの要素を基にした「株価と価値のギャップ」を見つけ出すことで、市場を上回るリターンを目指すべきだと主張しました。

彼の投資戦略は、「テンバガー」という用語で象徴されます。これは、投資した資本が10倍になることを指し、リンチはこのような機会を見つけることが長期的な投資成功の鍵だと考えました。また、リンチは市場の短期的な変動に一喜一憂することなく、長期的な視点を持つことの重要性を強調しました。

自分が買った個別銘柄が10倍になるのは多くの投資家の憧れですね。私もテンバガーはまだ一度も達成したことがないです(汗)

リンチは複数の著書を執筆しており、その中で最も有名なのが『株で勝つ』(原題: "One Up On Wall Street")です。この本の中で、彼は自身の投資哲学と戦略を分かりやすく説明し、個人投資家がいかにして市場平均を上回る成績を出すことができるかを解説しています。

ジョン・ボーグルの賢明なアドバイス

「時間はあなたの友である。衝動はあなたの敵である。」

ジョン・クリフトン "ジャック" ボーグルは、アメリカの投資家であり、低コストのインデックスファンドを普及させたことで最もよく知られている「インデックスファンドの父」と呼ばれる人物です。

1929年生まれのボーグルは、今や世界最大規模の資産運用会社となったバンガード・グループの創設者であり、投資業界における真の革命家として広く認識されています。ボーグルについては以下の記事でも詳しく書いています。

happy-happylife.hatenablog.com

ボーグルの投資哲学の核心は、投資コストの最小化と長期的なインデックス投資の価値にあります。彼は、投資家が市場平均のリターンを得る最善の方法は、低コストのインデックスファンドを通じて広範な市場に分散投資することだと信じていました。このアプローチは、アクティブ運用によるファンドが一貫して市場平均を上回ることは非常に難しく、それが高い管理費用(信託報酬)につながり、最終的には投資家のリターンを低下させるという観点に基づいているんです。

1974年にバンガードを設立したボーグルは、1976年に世界初の公募インデックス投資信託を立ち上げました。このファンドは、投資家にとって革新的な選択肢を提供し、時間の経過とともにその価値が広く認識されるようになりました。今日、インデックスファンドは非常に人気があり、様々な種類の商品が出されていますが、全て彼のおかげです。

ボーグルは、彼の投資哲学とバンガードの成功を通じて、個人投資家が市場から公正なリターンを得ることができるように、業界の慣行に大きな影響を与えました。彼は、投資家の利益を最優先し、透明性と公正性を重視するビジネスモデルの重要性を強調し続けました。

ジョン・ボーグルは、投資家がより良い投資結果を得るための道を切り開き、低コストで透明性の高いインデックスファンドという投資手段を提供したことで、投資の世界における真のパイオニアとなりました。彼の遺産は、バンガードの継続的な成長と、インデックスファンドの普及によって、今日もなお生き続けています。

レイ・ダリオが語るリスクとリターン

「リスクを取らずにリターンを得ようとすることは、成功しようとせずに成功を望むことに似ている。」

レイ・ダリオは、世界的に著名なアメリカの投資家であり、1971年にブリッジウォーター・アソシエイツを創業したことで知られています。ブリッジウォーターは、世界最大のヘッジファンドの一つとして成長し、ダリオの革新的な投資アプローチと組織運営の哲学によって業界で確固たる地位を確立しました。今やレイ・ダリオと言えばヘッジファンド界の帝王と呼ばれています。

ダリオは、1949年にニューヨークで生まれ、ロングアイランドで育ちました。彼は若い頃から金融市場に興味を持ち、ハーバード・ビジネス・スクールを卒業後、商品取引に関する知識を深め、その後ブリッジウォーター・アソシエイツを立ち上げました。彼のファンドは、マクロ経済の動向を分析して世界中の金融市場での投資機会を探し出す、いわゆるマクロ・ヘッジファンドとして運営されています。

リスク管理と多様化の重要性を強調していて、ロング(買い)もショート(空売り)も活用した分散投資によって損失を最小限に抑えつつリターンを最大化するためのポートフォリオ戦略を提唱しています。

ダリオは著書『プリンシプルズ』で、自身の投資戦略、組織運営の哲学、人生の原則について詳細に述べています。この本は、彼の成功の裏にある思想と実践的なアドバイスを提供しており、ビジネスリーダー、投資家、一般の読者から広く読まれています。

ジョージ・ソロスの不確実性への対処法

「金融市場は常に不確実である。それを受け入れ、不確実性の中でどのように生きるかを学ぶべきだ。」

ジョージ・ソロスは、ハンガリー出身のアメリカ人投資家、慈善家、政治活動家であり、特に金融市場での短期取引における成功で世界的に有名です。1930年生まれのソロスは、第二次世界大戦中のナチス占領を生き延びた後、イギリスに移住し、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで学びました。その後、金融業界でキャリアをスタートさせ、1969年に自身のヘッジファンド、ソロス・ファンド・マネジメントを設立しました。

市場がどう動くか予測することは誰にもできませんが、ソロスはその不確実性の中で機会を見出し、大胆な投資を行ってきました。ソロスが世界的に名を馳せたのは、1992年にイギリスポンドに対して行った大規模な売り注文により、英国政府を為替相場メカニズムから撤退させた事件がきっかけです。この日は「ブラック・ウェンズデー」として知られるようになりました。この一件で、ソロスは10億ドル以上の利益を得たと言われています。これほど大胆かつ洞察力に富んだ取引は、彼の伝説を不動のものにしました。

ソロスはまた、世界中の開かれた社会を推進するために数十億ドルを寄付しており、ソロス財団ネットワークやオープン・ソサイエティ財団を通じて、教育、公衆衛生、民主主義の促進など多岐にわたる分野で活動しています。彼の慈善活動は、人権擁護、司法改革、薬物政策の改革など、社会正義に関連する問題にも及んでいます。

ジョージ・ソロスは、その投資の才能だけでなく、強い社会的、政治的影響力を持つ人物としても知られており、賛否両論を巻き起こすことがありますが、現代の金融史と社会活動において重要な役割を果たしていることは間違いありません。

セス・クラーマンのバリュー投資ガイド

「価値投資は、安全域の原則に基づいている。つまり、十分な割引で買うことである。」

あまり名前を聞くことはないかも知れませんが、セス・クラーマンは、アメリカの投資家であり、ヘッジファンドBaupost Groupの創設者兼社長です。彼はベンジャミン・グレアムとデビッド・ドッドが提唱したバリュー投資の原則に基づいて投資を行うことで知られており、長期的な視点から安全域「マージン・オブ・セーフティ」を重視する投資スタイルを持っています。クラーマンは、市場の過小評価されている資産を見つけ出し、不確実性の中でも耐えうる投資を行うことで有名な方です。

セス・クラーマンは1957年生まれで、コーネル大学を卒業後、ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得しました。彼は1982年にBaupost Groupを共同設立し、以来、同社を一貫して安定した成績を収めるヘッジファンドの一つへと成長させました。Baupost Groupは公開市場だけでなく、不動産、債券、破産した企業の資産など、幅広い投資先に注目しています。アメリカのプライベート・インベストメント・ファンドの中で最も成功しているファンドの一つと目されています。

クラーマンは、彼の投資哲学と手法を詳細に述べた『マージン・オブ・セーフティ: 成功する投資戦略』という書籍を1991年に出版しました。この本は、投資に関する古典として広く認知されており、現在では絶版となっているため、高価で取引されています。彼は投資を行う際には、企業の内在価値を深く理解し、市場価格がその価値に対して十分な安全域を提供している場合にのみ投資を行うべきだと主張しています。

チャーリー・マンガー流投資術

「全てを知る必要はない。避けるべき大きな間違いを避ければ、残りはうまくいく。」

チャーリー・マンガーは、アメリカの投資家であり、ウォーレン・バフェットのビジネスパートナーとして最もよく知られている人物です。1924年生まれのマンガーは、バフェットと共にバークシャー・ハサウェイの成功に大きく貢献し、副会長として同社の投資戦略と経営に深い影響を与えてきました。

マンガーは、多角的な思考(ラテラル・シンキング)と広範な知識を投資と意思決定に応用することで知られています。彼は、経済学だけでなく、心理学、物理学、生物学など、多様な分野の知識を統合し、複雑な問題を解決するための「精神的なモデル」を構築することを提唱しています。このアプローチは、投資だけでなく、一般的なビジネスの意思決定や人生の問題にも応用可能です。

マンガーの投資哲学の中心にあるのは、シンプル・イズ・ベストです。「複雑さは必ずしも良いわけではない」と彼は言います。投資においても、分かりやすい企業に焦点を当て、長期的な視野でその価値を評価することを重視しています。マンガーにとって、優れた投資機会は、複雑な計算や分析を必要としないことが多いのです。

彼の投資哲学は、長期的な視点を持ち、企業の本質的価値に注目し、市場の短期的な変動に惑わされないことを核としています。そしてマンガーは、投資する企業が持続可能な競争優位性を有し、優れた経営陣によって運営されているかどうかを重要視します。

公共の場でのスピーチやインタビューを通じて、マンガーはしばしば自身の知識と経験を共有し、投資、ビジネス、人生に関する洞察に富んだアドバイスを提供しています。彼の言葉は、投資家だけでなく、多くのビジネスリーダーや一般の人々にとっても、価値ある教訓を提供しています。

チャーリー・マンガーは、その卓越した投資成果と深い人間理解によって、現代の投資界で最も尊敬される人物の一人です。彼の生涯と仕事は、倫理的な原則に基づいた堅実な投資戦略の模範として、多くの人々に影響を与え続けています。

フィリップ・フィッシャーが教える投資判断の質

「市場の変動を恐れるよりも、自分の投資判断の質を向上させることに集中すべきである。」

フィリップ・フィッシャーは、20世紀を代表するアメリカの投資家であり、成長株投資の先駆者として知られています。1907年生まれのフィッシャーは、特に長期的な成長ポテンシャルを持つ企業に焦点を当てた投資戦略で著名です。彼の投資哲学は、企業の量的側面だけでなく、質的側面にも深い注目を払うことに特徴があります。

フィッシャーの投資アプローチは、彼の代表作『Common Stocks and Uncommon Profits』(1958年出版)に詳述されています。この書籍は、投資関連の古典として今日でも高く評価されており、ウォーレン・バフェット自身もフィッシャーの影響を公言しています。フィッシャーは、企業の経営品質、研究開発への取り組み、効果的な販売戦略、利益の成長性など、企業が長期的に成長するための15のポイントを提唱しました。これらの基準は、投資家が成長株を評価する際の指針となっています。投資先を見つけるスクリーニングとして活用されています。

フィッシャーは、「スカットルバット(小耳にはさむ情報)」手法を用いて、企業についての情報収集を行うことの重要性を強調しました。このアプローチでは、投資家は企業の従業員、顧客、競合他社、サプライヤーなどから直接情報を収集し、企業の真の価値と成長の潜在力を評価します。フィッシャーは、このような徹底的なリサーチを通じて、市場が見落としている成長企業を見つけ出すことができると考えました。

また、フィッシャーは長期投資の重要性を強く主張し、優れた企業に投資した後は、その企業が持続的に成長するのを見守るべきだと述べました。彼は、市場の短期的な変動に惑わされることなく、長期的な視点を保つことの重要性を強調しました。

フィリップ・フィッシャーの投資哲学は、質的な分析と長期的な視野を重視することにより、多くの現代の投資家に影響を与え続けています。彼の方法論は、成長株投資のアプローチを形作る上で、今なお基礎となっているんです。

ジェームズ・シモンズのトレーディング哲学

「最も成功したトレーダーは、自分たちのモデルを信じているが、それが間違っている可能性があることも知っている。」

ジェームズ・シモンズは、数学者出身のアメリカのヘッジファンドマネージャーであり、レネサンス・テクノロジーズの創設者として特に知られています。1938年生まれのシモンズは、純粋数学の分野で顕著な業績を残した後、金融業界に転身しました。彼が設立したレネサンス・テクノロジーズは、量的取引手法を用いた投資戦略で著名であり、そのフラッグシップファンドであるメダリオン・ファンドは、業界をリードするパフォーマンスを長年にわたり記録しています。

シモンズは、数学的モデルと高度なアルゴリズムを活用して市場のパターンを解析し、予測する量的投資戦略を開発しました。レネサンス・テクノロジーズは、大量の歴史的データを解析し、非常に短期間の取引で利益を得るための複雑な数学的アプローチを用いています。シモンズと彼のチームが開発したシステムは、人間の感情や直感に頼ることなく、市場での取引決定を下すことができます。

シモンズのアプローチは、伝統的なファンダメンタルズ分析やテクニカル分析に依存する代わりに、数学的精度と科学的手法に基づいています。この革新的な戦略は、金融市場における行動の予測可能性と、高度な数学とコンピューター技術を利用することの可能性を示しています。さすが数学者ですね。

レネサンス・テクノロジーズの成功により、シモンズは世界で最も裕福な人物の一人となりました。年収は1700億円にものぼるそうです(笑)また、彼はその富を活用して多くの慈善活動に貢献しています。シモンズは、教育、健康、科学研究への支援に特に焦点を当てており、彼の慈善活動は数学や科学の分野の発展に大きく貢献しています。

今回はとても長編でしたが、10人の賢人の相場格言と一緒にご紹介しました。賢人たちの言葉には相場の荒波を乗り越えてきた重みがあります。これからも勉強を続けていこうと改めて思えました♪

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