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新NISAでの投資信託選び: 利回りと信託報酬の重要性

新NISA制度がスタートして、私たちにもっと手軽に投資のチャンスが広がりました。特に、投資信託はその手軽さから多くの人に選ばれています。しかし、このチャンスを最大限に生かすためには、投資信託を選ぶ前に、絶対にチェックすべき大切な数字があるんです。それが「利回り」と「信託報酬」です。

年利1%の違いがもたらす驚きの変化

投資を始めるとき、多くの人が直面するのは、どの投資商品を選ぶかという選択です。

見た目には些細な差かもしれない利回り(年利)1%の違いが、実はあなたの投資の未来を大きく左右するとしたら驚きますか?

「年利1%の違いって、そんなに重要かな?」と思うかもしれません。

しかし利回りの差は、投資の世界では大きな意味を持ちます。特に長期投資では、わずかな利回りの違いが複利効果と組み合わさって、最終的な資産額に天と地ほどの差を生んでしまうんです。

金利5%と年利6%の運用シミュレーション

分かりやすくイメージできるようにシミュレーションしてみましょう。

たとえば、100万円投資して年利5%で30年間運用するケースと、年利6%で同じ期間運用するケースの差を考えてみましょう。

初めはわずか1%の差に過ぎませんが、30年後には大きな違いが生まれます。数字を使って具体的に見てみましょう。

  • 年利5%の場合: 100万円が4倍以上に増えて432万円
  • 年利6%の場合: 100万円が5倍以上に増えて574万円

わずか1%の年利の差が、最終的には142万円もの大きな差となって現れます。これこそが年利1%の違いがもたらす驚きの変化です。

複利の力によって1%の小さな差が長期間にわたって大きな影響を及ぼすんです。グラフにするとこの差をより直感的に理解できるかも知れません。

年々複利の効果によってその差はじわじわと広がっていくことが分かるかと思います。

30年間の運用グラフ

偉大なる複利効果

この大きな違いの背後には、複利効果があります。

投資から得られる利益にさらに利益が上乗せされ、時間が経つにつれて「利息の再投資」が雪だるま式に大きくなっていきます。

わずかな利率の差が、時間をかけることで大きな差異を生み出すのは、まさにこの複利効果によるものです。

これから新NISAで投資を検討されている方は、ぜひ投資対象商品の運用利回りにも注目してみてください。

その際、高い利回りは高いリスクとセットであることは忘れないでください。「複利の効果」については以下記事でシミュレーションしていますので良かったらそちらも御覧ください。♩ 

happy-happylife.hatenablog.com

 

投資信託の選び方!なぜ信託報酬が低い方が良いのか?

ここまで年利の差で生まれるリターンについてお話してきましたが、投資成果に大きな影響を与えるもう一つの重要な要素があります。それが「信託報酬」です。

1%にも満たないこの小さな数字が長期的な投資成果に大きな差を生み出すので、投資信託を選ぶ際に信託報酬の低さはとても重要なんです。

信託報酬とは

投資信託を運用するために必要な費用のことで、運用会社が資産運用サービスを提供する代わりに受け取る報酬です。

信託報酬には、運用会社の運用管理費用のほか、監査法人の報酬や販売会社への手数料などが含まれる時もあります。

信託報酬は、投資信託の資産総額から日々差し引かれるため、直接投資家が支払っている感覚がなく気づきにくいのですが、結果として収益率に大きな影響を与えます

信託報酬の数値が低いほど、長期間で見たときにあなたの手元に残る利益は大きくなります。

信託報酬シミュレーション

それでは具体的にご説明しますね。

例えば、「S&P500」という米国の代表的な企業500社で構成された株価指数に連動する投資信託があります。新NISAでも大人気となっている商品です。

楽天証券で取り扱っているSP500指数に連動する投資信託をいくつかピックアップしてみました。同じ投資対象でも複数の商品がありますね。(2024年2月時点)

楽天証券 新NISAで取り扱うSP500投資信託の一例

信託報酬が最も低いeMAXIS Slimと最も高いSmart-iの信託報酬の差はわずか0.14828%です。

ではこれらの商品に100万円投資して、30年間運用した場合の信託報酬の差はどれくらいになるでしょうか?

S&P500の過去30年間(1988年~2023年)の平均的な利回りである10%で運用できたと仮定します。

  • eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の信託報酬総額      : 約16万6千円
  • Smart-I S&P500インデックスの信託報酬総額                 : 約41万6千円
  • 信託報酬総額の差                                                         : 約25万円

これらの商品は全てS&P500インデックスマザーファンドへ主に投資しているので実質的に同じリターン(利回り)が期待できます。それにもかかわらず、30年間で支払う信託報酬に25万円もの差が出る訳です。

同じリターンを得られるのに、たった0.14%の信託報酬の差で手元に残る金額が25万円も減ってしまうんですね。無視できない差だと思いませんか?

新NISA でS&P500を対象とした投資商品でeMAXIS Slim米国株式(S&P500)が人気を誇る理由は信託報酬が低いことも理由の一つです。

新NISAで取り扱っている代表的な金融商品については以下記事で解説しています。

happy-happylife.hatenablog.com

まとめ

投資の世界では、小さな差が長期間にわたって大きな結果を生むことがよくあります。

信託報酬はその典型的な例で、この小さな数字が将来的な投資成果を大きく左右します。投資を検討する際には、利回りで複数商品を比較して投資対象を決めましょう。

その際は過去の利回り実績を調べて安定した収益を上げている商品を選ぶことが重要です。

新NISAの「つみたて投資枠」で購入できる商品はこの点において金融庁が厳選した商品ばかりなので、安心して投資できます。

また投資対象商品が決まれば、信託報酬の低さで比較することにも注意を払うことで、より効率的な資産形成を目指していきましょう♪

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