本日は、IT業界における大きな変革、生成AIの台頭とそれがもたらす「GAFAM」から「GOMA」への力関係の変化についてお話しします。本ブログでもよく記事にしているんですが、ChatGPTのような生成AIがビジネス界に大きな波を起こしているんですね。
GAFAMデジタル時代の巨人
長年、デジタル経済の中心には、GAFAMと呼ばれる5つのアメリカのテクノロジー企業が君臨しています。
Google、Apple、Facebook（現在はMeta Platformsに社名変更）、Amazon、そしてMicrosoft。この5社の頭文字を取ってGAFAM（ガーファム）と呼ばれます。
これらの企業は、革新的なテクノロジーと広範囲に及ぶサービスで世界を席巻し、もはや現代生活に欠かせない存在になっています。
iPhoneやiPadでYoutubeを楽しみ、ネットで気になった商品があればAmazonでポチったり、調べたいことがあったらググったり、ChatGPTに質問し、友人たちと遊んだり旅行すればFacebookやInstagramで共有して楽しみ、パソコンはWindowsかMacを使い、会社や学校に提出するレポートや資料作成はOffice製品を使う。皆さんの日常でも良くある光景ではないでしょうか？
これらって全てGAFAMが提供しているサービスや製品ですよね。
2020年5月には、この5社の株式時価総額が東証1部に上場する日本企業2,170社の時価総額を上回ったことで話題になりました。
私は米国に投資をしていますが、SP500やナスダックといった株価指数が右肩上がりで上昇を続けてこれたのもGAFAM5社によるところが大きいと思います。
生成AIが変える世界
そんなテクノロジー業界に地殻変動が起きているんです。立教大学ビジネススクールの田中道昭教授によると、生成AIの出現はテクノロジー業界のリーダーたち、つまりGAFAMの地位に変化をもたらしそうです。
そして、新たな勢力として「GOMA」（グーグル、オープンAI、マイクロソフト、アンソロピック）が浮上してきているというのです。
「GAFAM」から「GOMA」へ
これまで、GAFAMはIT業界だけでなく、世界経済を牽引する存在でした。しかし、生成AIの進化は、新たな競争軸を生み出し、グーグル、オープンAI、マイクロソフト、アンソロピックという新しいプレイヤーが中心となる「GOMA」時代へと移り変わろうとしています。
アンソロピックという会社は初めてお聞きになる方も多いかも知れません。この会社は、オープンAIに所属していた複数の社員が会社を去った後に、2021年に設立したスタートアップ企業です。
アンソロピックは、AIが人間の意図と価値観に沿って行動するようにすることで、AIの進化をより安全で予測可能なものにすることを目指しており、アマゾンやグーグルが巨額出資しています。
生成AI時代の新たな勢力
グーグルはBardというAIを開発して検索エンジンの革新を続け、オープンAIはChatGPTを筆頭にAI技術の発展を牽引。マイクロソフトはオープンAIとの提携を深め（マイクロソフトはオープンAIに複数年で100億ドル＝約1.4兆円を投資すると発表している）、アンソロピックはオープンAIよりも安価な汎用人工知能（AGI）と大規模言語モデルの開発で注目を集めています。この4社が、生成AIを核とした新たな競争の舞台を形成しています。
生成AIの運用コストは莫大
生成AIの開発と運営には莫大なコストがかかります。例えば、ChatGPTの運用には1日約1億円の費用がかかるとされています。これだけ高額だとGAFAMのような巨額な資金を有している企業か、そうした企業をスポンサーにつけたテック企業でないと簡単には参入できないですね。。
こうした高額なコストがかかるなかで、生成AIの利益化はまだ不透明ながらも、この技術が将来どれだけの影響をもたらすかには大きな期待が寄せられています。
生成AIとビッグテックの未来
「GAFAM」から「GOMA」へのシフトは、単に企業名が変わるということではなく、技術革新の方向性が変わることを意味しています。生成AIの時代をリードするのは、これまでのビッグテックだけではなく、新たなプレイヤーたちとなるのかも知れませんね。
この変化は、IT業界だけでなく、私たちの仕事や生活にも新たな可能性をもたらしそうですね♫
まとめ
生成AIは、ただの技術の進化ではなく、産業界全体に影響を与える大きな波です。これからの「GOMA」時代は、私たちにとって未知の世界。AIがもたらす新しい世界はまだ始まったばかりです。そして私たちの生活がドンドンと便利になることは間違いありません。どんな発見が待っているのか、ワクワクしながら見守っていきたいと思います。
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