2024年から、神と呼ぶに相応しい新しい制度が始まりました。
そうです。新NISAです。「え?新NISAって何?」「税金ゼロで投資って本当?」「なんだか怪しい制度なんじゃないの?」そんな声もあるかも知れません。
しかし!2024年から始まったこの新しい制度は、私たちの投資生活に革命をもたらすかもしれません。
この記事では、新NISAの魅力をゼロからわかりやすく解説していきます。税金がかからないってどういうこと?どんなメリットがあるの?そんな疑問を一緒に解消していきましょう!
新NISAの仕組み
まずは2024年から始まった「新NISA」について、分かりやすくご説明しましょう。
新NISAって聞くと、「なんだか難しそう…」と思うかもしれませんが、実はとってもシンプルで、私たちにとって大きなチャンスなんですよ。
新NISAって何?
簡単に言うと、新NISAは「税金がかからない投資の制度」です。
通常、投資で利益を得ると、その利益に対して税金を支払う必要がありますよね。でも、新NISAを利用すると利益に対する税金が免除されるんです。
例えばある金融商品(株式や投資信託など)を10万円分買って、2万円の利益が出たとします。
新NISAではなく一般口座で売買した場合、2万円の利益に対して約20%の税金が徴収されます。所得税15%と、住民税5%、合わせて20%です。(2037年12月末までは、これに復興特別所得税が0.315%加わり、合計20.315%の税金がかかります。)
この場合、手元に残る利益は約1万6千円ということになりますね。
でも新NISA口座で投資していれば、この売却益に対する税金がかからないので、2万円が全部手元に残るということですね。手に入れた利益を丸々自分のものにできるわけですから、投資家にとってはとてもお得で嬉しい制度なんです♪
新NISAの特徴
それでは新NISAの特徴をいくつかみていきましょう。
投資枠が大幅拡充:
新NISAでは、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」という2つの非課税枠が用意されていて、どちらも併用できるようになりました。
「つみたて投資枠」は、金融庁が厳選した長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託に限定されますが、年間投資枠はこれまでの40万円から120万円に拡大されました。
「成長投資枠」は、上場株式や投資信託などの上場有価証券に投資でき、年間投資枠はこれまでの120万円から240万円に拡大されました。
つまり、両方の非課税枠を利用すれば、年間で最大360万円まで非課税で投資できるようになりました。そして一人当たりの生涯非課税保有限度額は「つみたて投資枠」と「成長投資枠」を合計して1,800万円です。
投資余力のある方であれば毎年360万円を投資すれば5年間で限度額に達しますね。
なお、新NISAでは、必ずしも「つみたて投資枠」と「成長投資枠」を併用する必要はなく、1,800万円すべてを「つみたて投資枠」として利用することも可能です。
- つみたて投資枠:
- 対象商品:長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託に限られる
- 投資枠:年間最大120万円
- 非課税保有期間:無期限
- 成長投資枠:
- 対象商品:上場株式や投資信託などの幅広い商品に投資可能
- 投資枠:年間最大240万円
- 非課税保有期間:無期限
非課税枠が復活する:
昨年まであった旧NISAでは一度購入した銘柄を売却しても非課税枠は復活しませんでしたが、新NISAでは保有している銘柄を売却すると非課税枠が翌年再利用できるようになります。
たとえ1,800万円の投資枠を使い切ったとしても、新NISAで保有している金融商品を売却すれば、投資元本分の投資枠が翌年復活することになります。
ここで注意しなければならないのは、復活するのは投資元本分という点です。例えば、新NISAで保有していた100万円の金融商品が150万円に値上がりした場合、それを売却すると150万円が手元に残りますが、翌年復活する投資枠は元本である100万円分ということになります。
ちなみにこの場合、50万円分は複利の効果を失うので、購入した金融商品が値上がりを続けているなら、余程購入したい別の商品がない限り売却はせずに長期間保有することをお勧めします。
非課税保有期間が無期限に:
これまでのNISAでは、利益が非課税になる期間が限定されていて、一般NISAであれば5年間、つみたてNISAであれば20年間でした。その期間を超えてから保有していた金融商品を売却すると利益に対して税金がかかってしまったんですね。
ところが新NISAはこの非課税期間が廃止されました。つまりどれだけ長期間保有したとしても投資の利益に対して税金がかからないので、非課税期間を気にすることなく長期的な視野でより多くのリターンを手に入れることができます。
新NISAが長期的な資産形成に適しているのはこの点がとても大きいですね♪
新NISAを始める前にやるべき3つのステップ
それでは実際に新NISAを始める前に抑えておきたい3つの大切なステップをご紹介します。新NISAで賢く投資を始めるための準備、一緒に始めてみましょう!
ステップ1:自分の投資目的をはっきりさせる
投資を始める前に、まずは自分が何のために投資をするのか、その目的を明確にしましょう。
将来や老後のための資産形成なのか、もしくは買いたい物や旅行など具体的な目標のための資金作りなのか。
目的がはっきりしていると、投資でどれくらいのリターンを目指すべきか、どのようなリスクを取れるのかが見えてきます。
ステップ2:新NISA口座を開設する
新NISAを利用するためには、まずNISA口座が必要です。
証券会社や銀行など、様々な金融機関で新NISA口座の開設が可能です。どの金融機関で開設するか選ぶ際には、手数料やサービス内容、取り扱っている金融商品の種類などを比較して、自分に合ったところを選べば良いのですが、正直面倒だ!という方は、オンラインでも口座開設手続きが可能な場合が多いので、楽天証券、SBI証券やマネックス証券などは使いやすくて人気があるところで口座開設すれば良いと思います。
一度口座開設した後でもその証券会社が気に入らなければ後から別の証券会社に口座を変更することも可能なので、あまり時間をかけずにサクッと開設してしまいましょう。
ステップ3:投資プランを立てる
口座開設が済んだら、次は具体的な投資プランを立てる時です。
新NISAでどの金融商品に投資するか、いつ、どれくらいの金額を投資するかなど、計画をしっかりと立てましょう。
個別株式に集中投資するやり方もありますが、投資初心者の方や、長期での資産形成を目指す方にはあまりおススメしません。
分散投資を心がけることでリスクを抑えつつ、長期的に資産を増やしていくことが大切です。
投資は第一歩を踏み出すことが大切なので、プランなんて考えられないよという方は、まずは貯蓄の一部や月々の余裕資金からいったいどれくらいを新NISAへの投資に回せるか、という予算を決めるだけでも十分です。
新NISAで賢く投資する3つの方法
新NISAの口座を開設して入金が完了すると、いよいよ投資を始める準備が出来ましたね。新NISAを使って賢く投資するための3つのポイントをご紹介します。
ポイント1:分散投資でリスクを管理する
「卵は一つのかごに盛るな」という投資格言がありますが、これはとても大切なことです。
全ての卵を一つのかごに入れてしまうと、かごが壊れたり、かごを落としてしまうと全ての卵が割れてしまいますよね。これと同じ考え方で、投資もまた様々な場所に資金を分散させることが重要だという考え方です。
一つの投資先に全資金を投資するのではなく、複数の異なる資産に分散して投資しましょう。
例えば、新NISAの「つみたて投資枠」では、長期・積立・分散投資に適した投資信託に投資できます。毎月一定額を自動的に購入すれば、株価の変動に左右されずに平均的なコストで資産を増やすことができます。
また、新NISAの「つみたて投資枠」で人気がある「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」という商品がありますが、これを買えば、一つの商品で複数の銘柄や国・地域に分散投資できるので、卵を一つのカゴに盛らないことになります。
新NISAの「成長投資枠」では、上場株式の個別銘柄やETFなどの幅広い商品に投資できます。これは、個別の銘柄や市場の動向に応じて、自分で売買のタイミングを決めることができますということですね。
しかし、一つの銘柄や市場に集中して投資すると、その価格が下落したときに大きな損失を被る可能性がありますので、その点には注意を払う必要があります。
「成長投資枠」で個別銘柄を購入する際には、特定銘柄への集中投資よりも、複数銘柄へ分散投資することによって、もしも一部の銘柄がうまくいかなくても、他の銘柄でカバーすることで全体のリスクを抑えることができます。
ポイント2:長期的な視点を持つ
投資は短期間で大きな利益を得ることも可能ですが、それは同時に大きなリスクも伴います。
新NISAを最大限に活用するには、長期的な視点で資産を増やしていくことが大切です。市場の変動に一喜一憂せず、落ち着いて自分の投資プランに従いましょう。時間を味方につけることで、複利の力も働き、じっくりと資産を増やしていくことができます。
ポイント3:定期的な見直し
世の中の情勢は常に変わりますし、皆さん自身のライフステージや財務状況も変化するもの。そのため、一度立てた投資プランに固執しすぎず、定期的に見直しと必要に応じて調整を行うことも大切です。
昔のNISAは、一般NISAであれば非課税期間は5年間のみと定められていたんですが、新NISAでは非課税期間が無期限になったので、期限を意識して投資戦略を見直す必要はなくなりました。いつでも好きなタイミングで見直しが出来るんです。自分のペースでゆっくりと資産を形成していきましょう。
投資初心者がよくやってしまう3つの失敗
特に初めて投資をする方が新NISAで投資する際に注意しなければならない点がいくつかありますので、そちらも3つ挙げてみたいと思います。
よくある失敗1:短期的な利益に飛びつく
新NISAは、長期的な資産形成を目的とした制度です。しかし、市場の小さな変動に一喜一憂してしまい、短期的な利益を追い求めがちなのが人間の性。
短期的に価格が上下した時にすぐに売却してしまいたくなるものです。
でも世界の経済が成長を続ける限り、基本的に株価指数は時間をかけて右肩上がりに成長していきます。そうすると売却時点の価格は通過点に過ぎず、その後も株価が上昇してしまうことで大きな機会損失につながる可能性があります。
短期で売買するのではなく長期的な視野を持ち、短期的な価格の上下に惑わされず冷静に市場を見守りましょう。
よくある失敗2:適切なリスク管理を行わない
投資はリスクとセット。しかし、そのリスクを適切に管理しないで投資を行うと、思わぬトラブルに見舞われることもあります。
特に、新NISAを利用していると非課税のメリットに目がいきがちですが、リスクの管理も忘れてはいけません。長期投資においては、分散投資を心がけて、全資産のバランスを考えることが大切です。
もちろんハイリスク・ハイリターンを狙って特定の個別銘柄に集中投資することも大きな資産を築く戦略の一つですが、特定の個別銘柄に集中すると、不祥事や業績不振によって万一その銘柄が大暴落した場合にはせっかく築いた資産を大きく減らしてしまうリスクがあります。
特定企業の株式に投資する場合には、もしその銘柄が10分の1の価格になったとしても耐えられるのかどうかという視点で、自分が受け入れられるリスクの範囲を事前に決めておくこともリスク管理においては有効です。
よくある失敗3:市場のタイミングを計ろうとする
「今が買い時かな?」「もう少し待った方がいいのかな?」投資をしていると、市場のタイミングを計ろうとする誘惑に駆られます。
しかし、どれだけ優秀な投資家であっても、市場の底や天井を正確に予測することは不可能です。
定期的な積立投資を利用することで、市場のタイミングを計る必要がなくなります。また、長期的な視点で投資を行うことで、短期的な市場の変動に左右されずに済みます。
新NISAを利用して賢く資産を増やすためには、これらのよくやりがちな失敗を避けることが大切です。
長期的な視野を持ち、リスク管理を怠らず、市場のタイミングを計ろうとしないこと。これらを心がけることで、新NISAを最大限に活用した成功への道に近づきます。
新NISAを賢く活用するポイントまとめ
これまでのお話をまとめて、賢い投資家になるための重要ポイントをおさらいしましょう。新NISAを上手に活用して、夢のある豊かな未来を手に入れるためのスタートラインに立ちましょう♪
長期的な視野を持つこと
投資は、一晩で大成功するものではありません。特に、新NISAは長期的な資産形成を目的とした制度です。そのため、短期間での大きな利益を追求するのではなく、じっくりと時間をかけて資産を増やしていく長期的な視野が必要です。
分散投資でリスクを分散する
全ての投資にはリスクが伴いますが、そのリスクを上手に管理することが大切です。分散投資を通じてリスクを分散させれば、一つの投資が思わぬ方向に動いても全体のバランスを保つことができます。
定期的な見直しと柔軟な対応
経済状況は常に変動しますし、自分のライフステージや目標も変わっていきます。そのため、定期的に自分の投資プランを見直し、柔軟に対応することが大切です。新NISAの非課税期間が無期限である点を最大限に活用しながら、時代の変化や自身の状況に合わせて賢く投資を続けましょう。
自己教育を続ける
投資の世界は奥が深く、学ぶべきことが無限にあります。新NISAだけでなく、投資全般について学び続けることで、より良い投資判断ができるようになります。最初は分からないことだらけですが、少しずつ少しずつ学んでいきましょう♪
新NISAを利用することで、税金のメリットを享受しながら賢く資産を増やしていくことができます。しかし、成功するためには、長期的な視野を持ち、リスクを適切に管理し、常に学び続けることが重要です。どんな小さな一歩でも、まずは始めてみる勇気が未来を変えていきます。夢に向かって、一緒に頑張りましょう!
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